貿易赤字に転落・・・

11月2日の日経新聞1面に「消えた1兆円の貿易赤字」という見出しが出ていました。

デジカメなどの民生用電子機器の輸出が半減し、同分野で2004年に1兆円あった貿易黒字が1051億円の赤字になったようです。

テレビ画面などに利用される液晶画面の生産縮小・撤退も加速しています。

円高で自動車産業の海外生産移転も進みます。

「もの作り日本」、「輸出立国ニッポン」は、もはや遠い過去の栄光?

 

このままでは、日本が貿易赤字国になるのもそう遠い話ではなさそうです。

震災の影響もあり今年の貿易収支は31年振りに赤字になるとか。

これを一過性のものととらえるのか、それとも構造的な問題ととらえるのか。

 

貿易赤字→富の海外流出→個人金融資産の減少→国際金融収支の不均衡→外国から日本への投資増加???、国債の金利上昇→インフレ??→円安→輸出企業の業績回復

 

日本国債が国内で消化しきれなくなった時に日本はどうなるのか?

債務国に転落した時に果たして日本は対応能力があるのか?

 

第二次世界大戦は日本にとっては石油戦争でした。

アメリカメジャーから石油が入らない事態に対処すべく取った日本の行動は、大東亜共栄圏構想。東南アジアを支配下におさめて安定的な石油供給を目指したのです。

さて、国内から安定的におカネが調達出来なくなった時に、日本政府はどういう行動に出るのでしょうか?

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